暗渠排水とは?

圃場を乾きやすくするための工事

暗渠排水とは、圃場下の地中に穴の空いた管を設置し、これを通して余分な水分を外に排水するものです。

おいしい農作物をつくるには、圃場にある水分をより良い状態にする必要があります。また、転作をして畑作をする場合、水をしっかり排出しないと作物に大きな影響が出てしまいます。

※圃場(ほじょう)とは、農作物を栽培するための場所のこと。水田や畑(普通畑・樹園地・牧草地)などを包括する言葉

暗渠排水のしくみ

  • 右図のように地中に管を設置します。管の上には疎水材(管の中へ水を導きやすくするもの)を入れます。
  • 土の中にゆっくり浸透していった水が疎水材にたどり着くとスピードアップして一気に下の管までたどり着きます。
  • 水はお互いを引っ張り合うので、一度疎水材にたどり着けば近くの水もすぐに合流します。こうして余分な水が排出されていきます。
  • 田んぼに水を張る時期などは、この管の出口に蓋をしておきます。そうするとこの水が渋滞したようになり、排出されないのです。
  • この暗渠をほ場に「くし状」に巡らせることで、均等にほ場を乾かすことができます。


暗渠排水の効果

下の写真で右側が暗渠排水があるところ、左側がないところです。排水状況の違いが明らかですね。

お米は排水を良くすることによってタンパク質含有量が下がり、食味が上がると言われています。

暗渠排水の効果
左が暗渠なし、右が暗渠あり

暗渠排水の概要

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暗渠施工した農家さんの声

出典:北海道農政部資料

実際の暗渠施工

日本暗渠排水協会会員による施工

参考に、実際に暗渠の施工している動画→コチラ

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